足の親指の付け根の痛み【母趾種子骨障害】
【種子骨とは】
「種子骨」というのは、足の裏(母趾球)にあって、筋肉や腱の滑りを助けたり、体重の負荷がかかるときクッションの役割を果たす骨です。脛側種子骨(内側種子骨)と腓側種子骨(外側種子骨)の2つがあります。
【母趾種子骨障害とは】
母趾種子骨は骨折・二分種子骨・壊死・炎症・関節症など種々の原因によって足の親指の付け根(母趾球)に痛みが起こります。
これらを総称して母趾種子骨障害と呼びます。
【種子骨骨折】
種子骨に起こる骨折はジャンプの着地など、足の親指の付け根(母趾球)に比較的大きな外力がかかったときに起こります。
【二分種子骨】
二分種子骨は複数の骨核から骨化が進行する過程で癒合が遷延しているもしくは癒合不全となっている状態。
または、骨折や疲労骨折後に癒合せず偽関節となっているものの2パターンがあります。
【無腐性壊死】
骨折や疲労骨折、繰り返す外傷または微小外力に引き続く骨への血行供給の障害で、骨の虚血性壊死を起こした状態です。
それぞれが単一の疾患というよりは繰り返しの衝撃(オーバーユース)という1つの状態からこの3つのいずれかの症状が発症したり、症状が混ざり合ったり、移行したりという疾患です。

【母趾種子骨障害の原因】
原因としては主にジャンプの着地など一回の衝撃で発症するものから、繰り返すダッシュやランニングなどによる繰り返しの衝撃(オーバーユース)で起こるものなど様々です。
誘因としては
・固い地面での練習や走行
・シューズのスパイクによる突き上げ
・足関節の柔軟性の低下
などが挙げられます。

【母趾種子骨障害の症状】
・種子骨部の圧痛
・荷重痛(体重をかけた時の痛み)
・母趾背屈痛(親指をそらした時の痛み)
・炎症による腫れ
【母趾種子骨障害の一般的な治療】
・骨折が疑われ、腫れや痛みが強い場合はギプスやシーネ固定
・局所免荷のための足底板
などがあげられます。

【母趾種子骨障害に対する鍼灸整体アスイク独自の治療】
アスイクでは、種子骨障害に限らずスポーツ障害全般に対してまずは姿勢調整を行います。多くの方は日常のクセなどで骨盤や姿勢が乱れています。そこにスポーツ選手は競技特性やポジションなどで特有のズレ方をしており、患部に負担をかけています。
言い換えれば、骨盤や姿勢の乱れから身体の使い方がおかしくなり痛みが出るのが必然となってる場合が多いのです。
次に、種子骨障害で炎症が出てる部位にラジオ波やマイクロカレントなどで炎症を取ったり、スポーツ整体で足関節の固さを取ったりすることで痛みがでにくい身体の状態に戻します。
【さいごに】
母趾種子骨障害は足の親指の付け根(母趾球)に起こるスポーツ障害です。
この母趾球部はランニングやダッシュだけでなく、ターンや切り返し・バッティングなどの回旋動作などの支点になる部位ですのでここが痛くて体重がかけれないとパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。
また、負担の大きな場所だけに痛みがひどくなると、復帰に時間がかかる場合も多いです。
早めにケアや治療をすることをおすすめします。
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