有痛性三角骨障害(距骨後突起障害・足関節後方インピンジメント症候群)
サッカーのインステップキックやバレエのポアント肢位、水泳のバタ足などつま先を下に向ける動作(足関節の底屈といいます)で足首の後ろの中の方が痛むという症状。
それは三角骨障害かもしれません。
ここでは“いわゆる三角骨障害”の基本的なことをお話しします。
三角骨とは
三角骨は、距骨後突起後方にある過剰骨であると考えられています。
有痛性三角骨障害とは
有痛性三角骨障害は、この大きな距骨後突起や距骨から分離した後突起(過剰骨としての三角骨)がサッカーのインステップキックやバレエのポアント肢位、水泳(クロールやバタフライ)のキックなど繰り返す底屈動作で三角骨が脛骨と踵骨の間で挟み込まれることによっての炎症で起こると考えられています。
また、捻挫や野球の走塁でベースの端を踏んで底屈強制されるような軽い一発外力でも起こるとされてます。
有痛性三角骨障害の症状
足関節底屈時の足関節後方の痛みです。
よくあるスポーツでの障害だと
- サッカーのインステップキックで痛い
- バレエのポアントで痛い
- 水泳のバタ足やバサロキック・ドルフィンキックでの痛み
- 剣道で前に強く打ち込むときの蹴り足
などが挙げれます。
有痛性三角骨障害・足関節後方インピンジメント症候群の治療
有痛性三角骨障害・足関節後方インピンジメント症候群は骨の問題だけではなく関節包が微細損傷を起こし固くなっている場合が多いので、鍼灸治療などで炎症を取り除き、ラジオ波+モビリゼーションなどで関節をほぐし足首の動きを整え正常にしてあげることで早期のスポーツ復帰が望めます。
必要であればテーピングやサポーターなどを併用し痛みが出ないよう予防しながらスポーツ復帰していくこともあります。
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