子供の野球肩【上腕骨近位骨端線損傷(リトルリーガーズショルダー)】
小中学生の野球選手に起こる肩の痛みにリトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線損傷)があります。
骨端線とはいわゆる成長軟骨で、構造的に弱い部分です。
ここに投球の加速期~フォロースルーのひねりと牽引の力がかかり徐々に損傷してきます。
リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線損傷)の症状
リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線損傷)の症状としては主に投球(リリースからフォロースルー)にかけての痛みと骨端線に沿った腕をぐるりと回る圧痛です。
通常、圧痛はピンポイントなことが多いですがリトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線損傷)は骨端線に沿って全体が痛くなります。
リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線損傷)のレントゲン分類
リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線損傷)は3つのタイプに分けられます。
- Ⅰ型 骨端線外側の部分的な離解(損傷)
- Ⅱ型 骨端線全周の離解(損傷)
- Ⅲ型 骨端線全周が離解(損傷)し、すべっている(ずれている)もの
ほとんどの場合がⅠ型かⅡ型で数週間で痛みがなくなります。
Ⅲ型まで進行してしまうと6ヵ月間の投球中止と言われています。
リトルリーガーズショルダーⅠ型
右の健側の写真に比べ左の患側の写真は外側が骨端線の隙間が広がってるのがわかると思います。
リトルリーガーズショルダーⅡ型
右の健側の写真に比べ左の患側の写真はが骨端線全体の隙間が広がってるのがわかると思います。
リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線損傷)の治療
骨端線損傷は子ども特有の骨折と一緒ですから、残念ながら一時的にスポーツを休止するのが望ましいです。
ですが、投球障害などスポーツ障害は身体の固さや間違った使い方や身体に負担をかけるフォームなどが原因となってます。
スポーツを休止してる間にケガをしにくくより強い体へと仕上げて復帰することはできます!
ピンチはチャンス!
この機会に身体や身体の使い方(フォーム)を見直しましょう!
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